チャットボットの無料導入ツール12選!AIの有無やトライアル期間も徹底解説

社内外の問い合わせ対応やWeb接客の浸透により、チャットボットの企業導入は年々加速しております。
しかし、ツールの導入に先駆けて”無料で小さく試したい”とお考えの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、無料でチャットボットを導入したい方向けに、無料チャットボットツール12選と各ツールの特徴を簡潔にご紹介いたします。
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無料でチャットボットを導入するには

チャットボットを無料導入するには、「チャットボットを自社開発する」か「無料のチャットボットツールを利用する」の2パターンがあります。
それぞれ解説いたしますので、どちらが自社に適しているかご確認ください。
チャットボットを自社開発する
システム開発・アプリケーション開発と同じように、チャットボットツールを自社で開発すれば、ベンダーに導入費用や月額費用を支払うことなく導入することが可能です。
自社の環境に合わせて思い通りの機能を実装できるというメリットがありますが、開発にあたっては高度なスキルを持つ人材と相応の開発工数・開発コストが必要となります。
チャットボットを自社開発する方法には、大きく分けて以下の3種類があります。
-
自社でイチから開発する
高度なプログラミング技術を用いて、すべて自社内で開発する方法です。
時間と手間がかかるので、手軽に導入したい方にはあまり向いていません。 -
APIを活用して開発する
FacebookやLINEなど特定のプラットフォーム上でチャットボットを利用する場合に、プラットフォーム側が提供するAPIを用いて開発する方法です。
-
開発のフレームワークを活用する
チャットボット開発用に作られたフレームワークを活用する方法です。
プログラムを1から書く必要がないため、自社開発のハードルを下げることが可能です。
チャットボットの開発については下記の記事で詳しく解説しておりますので、自社開発を検討している方はぜひご覧ください。
無料のチャットボットツールを利用する
チャットボットを提供しているベンダーのなかには、無料でツールを提供しているところもあります。
無料のチャットボットツールには、大きく分けてフリープランとして完全無料で提供されているツールと、有料ツールに無料トライアル期間を設けているツールの2種類があります。それぞれのツールの概要・特徴について以下にご紹介します。
完全無料のツール
それほど数は多くありませんが、ベンダーによりフリープランとして完全無料で提供されているチャットボットツールもあります。
有料プランよりも機能が少なくスペックで劣っている点は否めませんが、ベンダーがサービス提供を停止しない限りは無料でツールを使い続けることができます。
後述する無料トライアルのように期間の制限も無いため、コストをかけずにチャットボットを活用してみたいという方にはおすすめです。
有料ツールの無料トライアル
無料トライアルとは、期間限定で有料チャットボットツールのすべての機能もしくは一部の機能を無料で試すことができるサービスのことです。有料ツールの機能・性能・使い勝手等をユーザーに知ってもらうために提供されています。
期間内であればコストをかけずに利用することができますが、実務に活用しようと考えるのは得策ではありません。あくまでも有料プランへの移行を前提に機能を試すサービスであることを認識しておきましょう。
チャットボットの種類はAI型?ルールベース型?

チャットボットにはAI(人工知能)を搭載して機械学習のできるAI型と、あらかじめ決められたルールに従って動くルールベース型があります。
一般的にAI型のほうが機能性に優れるといわれていますが、それぞれメリットとデメリットがあるので詳しくみていきましょう。
AI(人工知能)型チャットボット
AIによって、データが蓄積されるほどに賢くなっていくチャットボットです。
きちんとメンテナンスすることで、優秀なユーザー対応を実現することが可能になります。
一方で、導入初期はデータを蓄積する時間や、メンテナンスの稼働が必須であり、ルールベース型に比べて価格が高いケースが多いです。
ルールベース型チャットボット
事前に設定されたルールに基づいてユーザー対応を行うチャットボットです。
AIチャットボットと比べて対応できる範囲は小さくなりますが、定型的な問い合わせなどの想定できる内容であれば問題なく力を発揮できます。
初期設定コストが少なく、価格は安いケースが多いのでAIチャットボットの前段階として導入されることもあります。
AI型 | ルールベース型 | |
---|---|---|
広い |
対応範囲 |
AIと比べると狭い |
高い |
費用 |
安い |
高い |
初期導入コスト |
低い |
AI型 |
対応範囲 |
広い |
費用 |
高い |
初期導入コスト |
高い |
---|---|---|---|---|---|---|
ルールベース型 |
対応範囲 |
AIと比べると狭い |
費用 |
安い |
初期導入コスト |
低い |
AI型とルールベース型の違い
無料のチャットボットを導入する際に確認すべきポイント

無料チャットボットツールは、有料ツールとは違う視点で導入前に確認すべきポイントがあります。
すべての設定を終えた後に問題が発覚…といった事態を避けるためにご確認ください。
無料で利用できる期間
完全に無料で利用できるチャットツールは問題ございませんが、無料トライアルとして提供している場合は期間の縛りがあるので注意が必要です。
有料版に移行しない限り継続利用はできないので、あくまでツールの確認用として認識しておくとよいでしょう。
機能制限の有無
無料チャットボットは、有料版に比べて機能が制限されているケースもよくあります。
具体的には、設定できるQ&A数が少なかったり、レポート機能が使えなかったりします。
制限の中で問題なく運用できれば非常にお得ですが、あくまで有料版への足掛かりというケースも多いので注意しましょう。
サポート体制の有無
ツール利用を支援してくれるサポート体制について、無料チャットボットには対応していないことが多いです。
あくまで無料ツールになるので仕方ないといえるでしょう。
一方で、無料トライアルではサポートの支援を得られるケースが多々あります。
トライアル時点でサポートの良さを実感できたのであれば、今後有料版を導入する際も安心できるはずです。

有料ツールの無料トライアルで確認すべきこと
チャットボットのトライアルには期間が設けられており、最終的に有料プランを契約して利用を継続するか利用をやめるかの判断を行う必要があります。
ここでは、チャットボット利用の可否を判断するためにトライアル期間内に確認すべきことを解説します。良い選択を行うためにも、ぜひご参考下さい。
使いこなせるか
チャットボットツールは機能・性能ばかりに目が向けられがちですが、実際にツールを使いこなせることが重要です。そのため、無料トライアル期間中には、まずは自社のメンバーが無理なくツールの操作や設定を行えるかどうかを確認しましょう。
いくら評判が良く優れたツールであったとしても、使いこなせなければ実務に活かすことはできません。操作が難しく感じたり使い勝手が悪かったりする場合は、無理に導入を進めず別のツールの無料トライアルも試してみましょう。
導入効果を実感できるか
無料トライアルにおいて最も重要な確認事項が、自社の課題解決や目標達成に貢献できるかという点です。
チャットボットツールは製品によって特性が異なるため、機能・性能に優れたツールでも自社の状況・環境には合わない場合やパフォーマンスを発揮できない場合もあります。
そのため、実務を想定してツールを操作してみて、ツールの有用性・効果性を実感できるかを入念に確認するようにしましょう。
チャットボットツールは長期的に利用するツールです。複数の無料トライアルを実施して、はっきりとした導入効果・導入メリットを感じられるツールを選定するようにしましょう。
サポート体制は整っているか
チャットボットの導入・運用の成否は、ベンダーのサポート体制・サポート品質によって大きく左右されます。そのため、無料トライアル期間中はツール自体を試すだけでなく、サポートを実際に利用して、サポート体制・サポートの品質をチェックしておくことも非常に重要です。
無料トライアル期間中においても、きめ細やかで丁寧なサポートを提供しているベンダーを選ぶようにしましょう。
無料でチャットボットを導入できるツール12選

いよいよ無料で利用できるチャットボットツールを紹介いたします。
無料プランがあるチャットボットは限られていますので、無料トライアルがあるチャットボットも合わせて紹介いたします。
トライアル期間やAIの有無、主な利用シーンもまとめておりますので参考になれば幸いです。
無料プランがあるチャットボットツール
HubSpot

プラン | フリープラン |
---|---|
AIの有無 | 無し |
主な利用シーン | 有望なリードの見極め ミーティングの予約 |
<出典>HubSpot
https://www.hubspot.jp/products/crm/chatbot-builder
anybot

プラン | フリープラン |
---|---|
AIの有無 | 無し |
主な利用シーン | 予約受付 求人エントリー 通販などの問い合わせ対応 |
<出典>anybot
https://anybot.me/
無料トライアルがあるチャットボットツール
チャットディーラーAI

無料トライアル期間 | 14日間 |
---|---|
AIの有無 | 有り(学習済AI搭載) |
主な利用シーン | 社内バックオフィス部門(情シス・総務・人事・経理・労務)での問い合わせ対応 複数部署を横断しての利用が可能 |
<出典>チャットディーラーAI
https://www.chatdealer.jp/
SYNALIO

無料トライアル期間 | 7日間 |
---|---|
AIの有無 | 無し |
主な利用シーン | CVR向上 新規顧客の獲得率向上 |
<出典>SYNALIO
https://synal.io/
sinclo

無料トライアル期間 | 14日間 |
---|---|
AIの有無 | 無し |
主な利用シーン | CVR向上 新規顧客の獲得率向上 |
<出典>sinclo
https://sinclo.medialink-ml.co.jp/
FirstContact

無料トライアル期間 | 20日間 |
---|---|
AIの有無 | 有り |
主な利用シーン | CVR向上 新規顧客の獲得率向上 プロモーション用のチャットボットコンテンツ |
<出典>FirstContact
https://first-contact.jp/
AI-FAQボット

無料トライアル期間 | 30日間 |
---|---|
AIの有無 | 有り |
主な利用シーン | 問い合わせ対応 -従業員からの社内問い合わせ対応 |
<出典>AI-FAQボット
https://faq-bot.ai/ja/
RICOH Chatbot Service

無料トライアル期間 | 30日間 |
---|---|
AIの有無 | 無し |
主な利用シーン | 問い合わせ対応 -お客様からの問い合わせ対応 -従業員からの社内問い合わせ対応 |
<出典>RICOH Chatbot Service
https://promo.digital.ricoh.com/chatbot/
hitobo

無料トライアル期間 | 30日間 |
---|---|
AIの有無 | 無し |
主な利用シーン | 問い合わせ対応 -お客様からの問い合わせ対応 |
<出典>hitobo
https://hitobo.io/
ChatPlus

無料トライアル期間 | 10日間 |
---|---|
AIの有無 | 無し |
主な利用シーン | CVR向上 -新規問い合わせの増加 -ECサイトの購入数増加 |
<出典>ChatPlus
https://chatplus.jp/
WisTalk

無料トライアル期間 | 30日間 |
---|---|
AIの有無 | 無し |
主な利用シーン | 問い合わせ対応 -お客様からの問い合わせ対応 -従業員からの社内問い合わせ対応 |
<出典>WisTalk
https://www.panasonic.com/jp/business/its/wistalk.html
My-ope office

無料トライアル期間 | 不明 |
---|---|
AIの有無 | 有り |
主な利用シーン | 問い合わせ対応 -従業員からの社内問い合わせ対応 |
<出典>My-ope office
https://www.my-ope.net/
まとめ
無料チャットボットツールを特徴と合わせてご紹介しましたが、導入を検討したいツールは見つかったでしょうか。
ご覧いただいたように、完全に無料で利用できるチャットボットは少なく、導入を進めるならば有料チャットボットも視野に入れることが現実的です。
その際に、無料トライアルを活用することはツール選定の大きな基準になると思います。
弊社のチャットディーラーも14日間の無料トライアル期間を設けておりますので、ぜひお気軽にお試しくださいませ。
貴社にぴったりのチャットボットが見つかる一助になれば幸いです。
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この記事を書いた人
川口 雄治
法人向けクラウドサービスを提供する株式会社ラクスで、製品プロモーション・営業支援を担当。前職は無印良品の店長という少々変わった経歴。