わかりやすさNo.1!チャットボットの作り方|無料ツールもご紹介
企業のチャットボット導入が加速しています。
社内外の問い合わせ対応の効率化やユーザー満足度の向上、顧客接点増加によるCVR改善など、目的は様々ですがWebサイトやアプリ上で見かけない日はありません。
導入への興味はあるものの、プログラミングの知識もないし…と諦めていませんか?
この記事では、チャットボットの作成方法に加えて、ツールを用いたチャットボットの作り方を解説します。
チャットボットの作成方法(開発・ツール)
チャットボットの作り方は、大きく分けて「自社で開発」するか「チャットボットツール」を活用するかの2種類です。
それぞれ詳しくみていきましょう。
自社で開発する
自社開発は、「すべてイチから作るケース」から「既存の開発フレームワークを活用するケース」まで幅が広いです。
すべてイチから開発するには高いプログラミング技術が必要ですが、フレームワークを活用する場合はハードルがぐっと下がります。
ただ、どちらにせよプログラミングの知識は必要になるので、ノーコードで手軽に導入したいとお考えの方はチャットボットツールを活用したほうが賢明でしょう。
チャットボットツールを活用する
各企業が提供するチャットボットツールを選定し、無料もしくは有料で利用します。
一般的に、プログラミングの知識がなくてもノーコードでチャットボットを作成できるため、開発のための費用や時間がかからず、かつ簡単に設定できます。
特殊な要件が多くてツールでは希望を満たせない場合を除き、ツールの活用がおすすめです。
おすすめチャットボットツール5選
無料で利用できるチャットボットだけでなく、無料トライアルを用意している有料チャットボットも紹介いたします。
無料チャットボットは機能が限定されている場合も多いので、有料チャットボットのトライアルを利用して比較することがおすすめです。
チャットディーラー
株式会社ラクスが提供するチャットボットツールです。
AI型とシナリオ型の両種類を提供しており、運用に応じて選択が可能です。
また、「はじめてのチャットボット」というコンセプトで、初めてチャットボットを導入する方に評価されて選ばれています。無料の初期導入サポートが付属するため安心感もあります。
なお、必要最低限というワケではなく、分析ができるレポート機能も充実しており長期的に利用いただくことも可能です。
<出典>チャットディーラー
https://www.chatdealer.jp/
Dialogflow
Googleが提供するAI型チャットボットツールです。無料で利用可能です。
AIを搭載しているだけでなく、Google提供ツールのインターフェースに慣れている方も多いため、導入初期の違和感も少ないでしょう。
注意すべきは、基本的に英語表記な点です。
日本語の登録は可能なものの、人によっては設定が難しいかもしれません。
<出典>Dialogflow
https://dialogflow.cloud.google.com/
anybot
エボラニ株式会社が提供するシナリオ型チャットボットツールです。
UIとUXに優れ、設置先のWebサイトに溶け込みつつ、離脱を防止するWeb接客の体験を提供できます。
AIによる機械学習は搭載していないため、シナリオ型チャットボットツールをお探しの方は検討の価値があるでしょう。
<出典>anybot
https://anybot.me/
HubSpot
HubSpotが提供するシナリオ型チャットボットツールです。
無料で利用可能で、専門知識なしで誰でも簡単にチャットボットを作成できます。
ユーザーとチャットボットのやりとりはCRM上に蓄積され、有料のMarkting Hubと併用して効果を最大化できます。
<出典>HubSpot
https://www.hubspot.jp/lp/crm/chatbot-builder
SYNALIO
株式会社ギブリーが提供するシナリオ型チャットボットツールです。
マーケティング機能に特化しており、会話データを分析することでユーザーごとにパーソナライズされたコミュニケーションを実現できます。
キャンペーンをセグメントごとに配信したり、配信に利用するクリエイティブを自動で作成することが可能です。
<出典>SYNALIO
https://synal.io/
ツール選定時の確認ポイント
チャットボットツールを選ぶにあたり、一体何を選定基準にすればよいのでしょうか。
下記3点は導入を成功させるために欠かせないポイントのため、こちらを基準にツールを比較してみましょう。
チャットボットの種類(AI型orシナリオ型)
チャットボットは、AI(人工知能)を搭載した「AI型」とそれ以外の「シナリオ型」に分けられます。
AIを搭載することで、「ユーザーが回答までたどり着きやすくなる」「機械学習によりメンテナンスコストを縮小できる」というメリットがあります。
一方で、シナリオ型に比べて費用が高く、導入初期に学習期間を設ける必要があるため、お手軽に試したい方は注意が必要です。
成果の想定とチャットボットツールのコストを天秤にかけ、費用対効果が合う種類を選択することが導入成功への近道といえるでしょう。
効果検証と見直しが容易か
チャットボットは一度設定して終わりではありません。
ユーザーの利用実績を検証し、効果を最大化するために定期的なメンテナンスを実施する必要があります。
そのため、「ユーザーの質問内容を一覧で確認できる」「選択肢で自己解決率が測れる」といった効果検証できる機能は必須です。
また、検証結果をもとにチャットボットの設定を修正するため、見直しがしやすいことも効果に直結します。
無料トライアルを利用する場合、チャットボットの設定のしやすさだけでなく、分析機能の充実具合も確認しましょう。
初期導入サポートが充実しているか
チャットボットは初期設定が非常に重要です。
なぜなら、チャットボットで思ったような回答が得られなかった場合、ユーザーは再度利用することを躊躇うからです。
そのため、初期設定の段階である程度ユーザーの期待に応える必要があります。
初期導入サポートが充実していれば、他社事例をもとに、チャットボットを効果的に作成できるような支援を期待できるでしょう。
無料ツールを利用する場合はそもそもサポート窓口があるかどうか、有料ツールを利用する場合はサポート内容がどれくらい充実しているか確認しましょう。
チャットボットを作る前の事前準備
チャットボットの導入を決める前に準備しておくものがあります。
事前準備を怠ると、途中で方向性を見失う危険性やツール設定が滞る可能性があるので明確にしておきましょう。
ツール導入の目的を決める
チャットボット導入により「どのような課題を解決したいのか」を明確にしましょう。
よくある課題としては下記が挙げられますので参考にしつつ、自社の課題を今一度考えてみてください。
- 問い合わせ対応に時間をとられ、毎日残業が続いている…
- 従業員からの社内問い合わせが多く、本業に支障がでている…
- マニュアルを作成したのに誰も活用してくれない…
- 営業時間外にお客様をお待たせしてしまう…
ユーザーのニーズ調査
Webサイトやアプリ上で、ユーザーがどのようなことに課題を感じているかを調査して把握しましょう。
なぜなら、チャットボットはユーザーの役に立つことで初めて効果を発揮したといえるからです。
そのため、過去の問い合わせ内容や担当者へのヒアリング、同業他社のFAQページを参考にするなどしてユーザーのニーズをまとめることが重要です。
まとめた情報がチャットボットに設定するQ&Aに直結するため、この準備はチャットボット作成の肝といえます。
Q&Aリストの作成
ニーズ調査で得た情報を元に、チャットボットに設定したいQ&Aリストを作成します。
チャットボットツールはCSVファイルをインポートして設定できるものも多く、手慣れたエクセルでの作業のため容易に編集可能です。
Q&Aリストを作成する際、調査で得た情報をすべて登録するかは検討が必要です。
情報量が多いことでユーザーを解決に導く可能性も高まりますが、一方で選択肢が多くなると迷いを生じさせる危険もあります。
初期段階では、頻出度合いに応じてQ&Aに優先度を設定し、高いもののみ登録して徐々に拡充していく方法が負担も少なくおすすめです。
ツールを使った作り方の詳細説明
実際に、チャットディーラーというツールを使ってチャットボットを作ってみましょう。
キャプチャを用いながら視覚的に解説いたします。
作り方①:チャットウィンドウのデザイン設定
チャットボットが表示されるチャットウィンドウのデザインを設定いたします。
Webサイトのデザインを加味してアイコンや色味を設定しつつ、利用率にも直結するのでユーザーにとってわかりやすい見た目を心掛けましょう。
作り方②:応答メッセージの設定
チャットに表示される最初のメッセージを設定します。
ユーザーが必ず目にする、かつ、チャットの利用方法を示すメッセージのため、端的にわかりやすい文言を設定しましょう。
作り方③:質問と回答の登録
事前準備で作成したQ&Aリストをチャットボットツールにインポートします。
前もって準備していれば、ツール設定が滞ることなく迅速に公開することが可能です。
作り方④:チャットボットを設置する
実際にチャットボットを設置したいWebページにタグを埋め込みます。
もしくは、Google Tag Manager上に設置することも可能です。
ツールを使った作り方は以上です。
想像していたより簡単そうと思った方も多いでしょう。
チャットボットツールを活用することで、このようにチャットボットを簡単に作ることが可能になります。
まとめ
チャットボットの作り方を解説しましたが、いかがだったでしょうか。
難しそう…というマイナスなイメージが払拭され、チャットボットを作ってみたい!と少しでも思っていただけたなら幸いです。
もし作ってみたいとお考えの方は、ツールを使った作り方でも紹介したチャットディーラーというツールをぜひ無料でお試しくださいませ。
AI型チャットボットとシナリオ型チャットボットの両方を提供しているので、それぞれの違いなど含めてお気軽にご相談いただけます。
詳細は、下記チャットディーラーのWebサイトを参照ください。
チャットディーラー(シナリオ型)
https://www.chatdealer.jp/
チャットディーラーAI(AI型)
https://www.chatdealer.jp/ai-chatbot/
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この記事を書いた人
川口 雄治
法人向けクラウドサービスを提供する株式会社ラクスで、製品プロモーション・営業支援を担当。前職は無印良品の店長という少々変わった経歴。