社内DXの成功事例6件を徹底解説!実践のポイントとは?

社内DXの成功事例6件を徹底解説!実践のポイントとは?

現代の変化や競争が激しいビジネスシーンにおいては、デジタル技術を積極的に活用して変革や価値創出を起こすDX化の推進が強く推奨されています。これから自社でも社内DXに取り組もうと考えている方もいるのではないでしょうか。

当記事では、社内DXの概要・国内の事情・取り組み方・実践事例・おすすめの製品についてご紹介しています。社内DXの推進にあたっては、基礎的な概念から参考事例まで数多くの情報を獲得して、知識的地盤を得ることが重要なポイントとなります。これから社内DXの推進を考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

この記事の目次

    社内DXとは

    社内DXとは

    DX(Digital Transformation)とは、デジタルデータとデジタル技術を活用することで、ビジネス・製品・サービス・業務プロセス等に変革をもたらすことです。社内DXとは、デジタルの力を活用することで企業・組織の成長や発展に繋がるような、大きな変革をもたらすことであると言えます。

    あくまで「変革」をもたらすことがDXであるため、単にデジタル技術を活用するだけではない点を理解しておくことが重要です。

    日本国内においても、2018年に経済産業省により「DX推進ガイドライン」が発表されて以来、大企業をはじめとした多くの企業がDXの推進に取り組んでいます。

    国内における社内DXの実情

    国内における社内DXの実情

    DX化は政府が推奨していることもあり、現在では多くの企業が取り組んでいる施策となりますが、日本国内においてはまだまだDX化は進んでいないのが実状です。

    IMD(国際経営開発研究所:International Institute for Management Development)が提供する「世界競争力年鑑2022」に掲載されている世界のデジタル競争力ランキングでは、日本の順位は34位です。アジア・太平洋エリアにおいても14ヶ国10位となっており、各国と比較してもDXの推進は後れを取っている状況です。

    一部大手企業の社内DX事例が注目を集めていますが、国内企業の99.7%を占める中小企業ではリソース・コスト・技術力等が十分でないことから、DXが思い通りに進められていない企業が多い状況です。

    社内DX推進は何から取り組むべき?

    社内DX推進は何から取り組むべき?

    社内DXの推進を考えているけれども、何から取り組めばよいか分からない方もいるのではないでしょうか。ここでは、社内DXを推し進めるにあたってまず着手すべきことと、基本的な進め方について解説します。

    • 1. 業務環境のオンライン化

      まず検討すべきは、既存の業務環境をできるだけオンライン化することです。コミュニケーションツールやオンラインストレージなど、オンライン化が可能なものはできるだけオンライン化しておくことで、利便性や効率性を向上することができます。

    • 2. 業務方法や手順のデジタル化

      自社の業務に適したSaaS・クラウドツール・RPA等を用いて、手動で行っている業務や紙で行っている業務をできるだけデジタル化することで、業務効率化・生産性向上を図ることができます。

    • 3. 管理業務のデジタル化

      従業員の勤怠管理・安全管理・健康管理等など、各種管理業務に関してもデジタル化を推進します

    • 4. タッチポイントのデジタル化

      企業と顧客の接点であるタッチポイントに関しても、デジタル技術を活用することで接点の増加・機会創出・成約率向上・業務効率化・満足度向上を図ることが期待できます。

    以上の4点が、社内DXにおいて土台となる部分です。

    社内DXの実践事例を紹介

    社内DXの実践事例を紹介

    ここからは具体的に、社内DXを実践した企業の事例について詳しくご紹介していきます。

    社内DXには実にさまざまな施策が存在していますので、自社で実施する施策を検討する際の参考にしてみて下さい。

    チャットボットの導入を進めた事例

    株式会社きらぼしコンサルティングは、グループ会社との連携も行い、コンサルティング・情報提供・セミナー・講演等で企業の成長支援をサポートする企業。組織の急拡大に伴い、社内問い合わせ対応が増加して、コア業務に時間を割けないことが課題となっていました。

    そこで同社では、AIチャットボットの導入を決定。この施策のポイントとなったのは以下の3点です。

    • 豊富なテンプレートを活用してAIチャットボットのスピード導入を実現
    • 問い合わせ対応にかかる時間削減と心理的負担の解消
    • AIチャットボットとTeamsを連携させ、社員の利用促進

    導入が容易であるというツールの特性とベンダーのサポートを利用して、的確でスムーズな社内DXを実現した事例となります。

    ワークフローシステムの効率化を進めた事例

    世界各国に展開するRPAのリーディングカンパニーであるUiPath Incでは、組織が急拡大したのに伴い申請・承認業務の負荷が増大。管理も限界に達していたことから、ワークフローシステムの導入による社内DXを推進しました。

    同社の施策のポイントは以下の通りです。

    • 20種類以上の申請承認業務を電子化して一元管理
    • 正確なデータ管理とエビデンスの確保も実現可能に
    • RPA連携による業務自動化により更なる効率化を実現

    自社の得意分野であるRPAも組み合わせることで、業務効率化と内部統制の強化を同時に実現します。独自の工夫を行って大きな成果を得た社内DXの事例となります。

    ビジネスチャットの導入を進めた事例

    農業用資材の取り扱いから環境事業まで多角的な経営を行っているカクイチでは、老舗企業にありがちな昔ながらの仕事のやり方を引き継いでしまっており、アナログで効率の悪い受発注や社内コミュケーションを行っていることが課題となっていました。

    課題解決のためにビジネスチャットツールの導入を行い、社内DXを推進しました。

    同社の社内DXのポイントは以下の通りです。

    • 電話やメールを用いた閉じたコミュニケーションがオープンに
    • 意思決定や課題解決のスピードアップ
    • 社員のナレッジを一ヶ所に集約

    ビジネスチャットの導入により従来の業務方式の殻を破り、企業文化や組織構造の大きなイノベーションをもたらした事例となります。

    RPAの導入を進めた事例

    ヘルスケア・ファインケミカルの専門商社として活動するイワキ株式会社では、受注システムや業務の複雑化により、属人的で効率性が低下していることが課題となっていました。

    課題解決のためにRPAソリューションの導入を行い、以下のような業務自動化や効率化を推進しました。

    • 基幹システムへの入力やデータの受け渡しの自動化
    • RPAでのロボット開発のルールを設けて標準化を実施
    • 業務やデータ連携を自動化することにより、省力化を実現

    RPAソリューションの導入により多くの課題解決を行い、働き方改革の推進にも大きな期待を寄せています。

    ナレッジマネジメントの導入を進めた事例

    株式会社再春館製薬所では、コールセンターのナレッジマネジメント推進のために、企業内に散在するデータの集約と活用が可能な企業内検索エンジンを導入しました。

    同社の社内DXにおけるポイントは以下の通りです。

    • 情報量の増加・情報の複雑化にも対応したナレッジマネジメントを実現
    • 必要な情報が見つからない・検索に時間がかかるといった課題を解決
    • 資料登録や情報整理もスムーズに行うことが可能に

    従来のナレッジマネジメントで抱えていた課題を解決して、ビジネスの状況や環境に合わせた社内DXを実現しています。

    承認申請業務のペーパーレス化を進めた事例

    土木・建設機械のレンタル事業を展開している太陽建機レンタル株式会社では、社内の承認申請業務のペーパーレス化を実現するために、ワークフローシステムを導入した社内DXを推進しました。同社の事例での主なポイントについては以下の通りです。

    • 承認申請業務の大半のペーパーレス化に成功
    • 業務時間について年間約1万8,000時間を削減
    • 全社的な展開により申請書の書式統一や買付ルートの適正化も実現

    業務効率化と同時に内部統制の強化も実現しており、効果的な社内DX施策の実施に成功しています。

    社内DXの第一歩に「チャットディーラーAI」

    チャットディーラーAI

    現代では社内DXに適した多種多様なツールがリリースされており、活用方法や活用事例も豊富にあります。これから社内DXに取り組む方は、導入効果が大きく実感しやすいチャットボットからスタートしてみるのがおすすめです。

    社内DXの第一歩としてチャットボットの活用を考えている方は、ぜひ「チャットディーラーAI」をチェックしてみてください。チャットディーラーAIには次のような特徴があります。

    • 総務・経理・情シスなど社内のさまざまな部署・部門で利用可能
    • AIが問い合わせ対応を代替することで大幅な負荷軽減を図れる
    • 400種類以上のテンプレートと学習済みAIによりスムーズに導入できる
    • 回答評価・分析・レポーティング機能によりPDCAもスムーズに回せる

    コストパフォーマンスに優れているだけでなく、無償のサポート体制も手厚く、導入を成功に導きます。

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    まとめ

    社内DXの概要・実状・取り組み方から、実際に実践を行った企業の実例までをご紹介してきました。競争力強化や生産性向上が重要視される現代の企業においては、デジタル技術の活用は強く推進されています。単に技術を活用するだけではなく企業や組織に変革をもたらす社内DXの推進は、現代の企業においてはマストな戦略であると言えるでしょう。

    これから社内DXに取り組む方や、社内DXを成功させたい方は、ぜひ当記事も参考にして、自社に適した方法やプロセスを検討してみて下さい。

    • 執筆者:ボットマガジン編集部
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      ボットマガジン編集部

      ボットマガジン編集部です!チャットボットについて、タイムリーでお役立ちな情報をお届けします。

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