チャットボットはセキュリティ対策が必須!導入前に知っておくべきポイント

チャットボットはセキュリティ対策が必須!導入前に知っておくべきポイント

チャットボットは、業務効率化・負荷軽減・利便性向上などさまざまなメリットを得られることから、DXやテレワークを推進している企業が積極的に導入を行っているツールです。

しかし、チャットボットは機能・性能や導入メリットばかりが注目されており、セキュリティ対策面についてはあまり注目されていないようです。

当記事では、チャットボットにセキュリティ上の懸念はあるのかという点から、チャットボットのセキュリティ対策の重要性、チャットボットのセキュリティを強化する方法、セキュリティ対策が施されたおすすめのチャットボットツールまでを解説しています。

チャットボットのセキュリティ対策について理解を深めたい方や、セキュリティ対策が施された安心して利用できる製品を選びたい方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

この記事の目次

    チャットボットのセキュリティ上の懸念

    チャットボットのセキュリティ上の懸念

    チャットボットは業務効率化や業務負荷軽減に役立つことから、多くの企業に活用されているツールとなりますが、他のさまざまなサービスと同様に、セキュリティ上の懸念点や注意点が存在します。

    サイバー攻撃を受ける可能性がある

    チャットボットは、社内のネットワーク上で利用するツールであるため、サイバー攻撃を受ける可能性があります。セキュリティ上の懸念となるのは、大きく分けて以下2つのケースが考えられます。

    • チャットボットの脆弱性を攻撃されるケース

      利用しているチャットボットの脆弱性を攻撃され、情報の破壊・改竄・盗聴・不正利用等を行われるケース。

    • 社内ネットワークを攻撃されるケース

      社内ネットワークを社内外から攻撃されることで、ネットワークが利用できなくなったりチャットボットを不正に操作されたりといったリスクがある。

    チャットボットを利用するにあたってセキュリティ上の懸念を払拭するには、堅牢なセキュリティ対策が施されたチャットボットツールを利用すると同時に、社内ネットワークのセキュリティ対策も万全に行っておく必要があります。

    社員の個人情報や社外秘が残る可能性がある

    チャットボットは社員が自由にテキストを入力して回答を探すツールであるため、入力時に社員の個人情報・社外秘の情報が入力されるケースもあります。入力された情報は、オンプレミス環境で自社オリジナルのチャットボットを利用していない限り、設定次第ではベンダーのデータベースへ保存されます。つまり、上述の自社の機密情報が外部企業のデータベースに保存されるため、預けたデータのセキュリティ対策はベンダーに依存するということです。

    データベースへの不正アクセスから情報漏洩が行われる可能性もあれば、自社が導入しているチャットボットとデータベースが通信を行う際に傍受される可能性もあるため、セキュリティの堅牢なチャットボットベンダーを利用することや、自社でもチャットボット内の情報管理を徹底して警戒しておく必要があります。

    チャットボットのセキュリティ対策の重要性

    チャットボットのセキュリティ対策の重要性

    チャットボットのセキュリティ対策が重要である理由は、顧客情報・個人情報・社外秘の情報・機密情報といった、自社の重要な情報を取り扱うためです。

    万が一チャットボットにセキュリティインシデントが発生した場合には、以下のような重大なリスクを招来する恐れがあります。

    • 企業の信用失墜

      自社の重要な情報が漏洩した場合は、セキュリティ対策ができていない企業として信用を失い、企業価値を大幅に低下させてしまうリスクがある。

    • 業績低下

      新商品・新規事業等の企業活動において極めて重要な情報が流出した場合は、悪意の第三者や競合企業等にその情報を悪用され、大幅な業績低下のリスクがある。

    • 事業停止・廃業

      致命的な情報流出事故を起こした場合は、そのダメージの大きさにより事業の継続や企業の存続が難しくなるケースもある。

    • 損害賠償リスク

      顧客にダメージを与えるような事故を起こした場合は、セキュリティ対策についての過失を問われ、損害賠償を請求されたり対応に追われて企業活動に支障が出たりするリスクがある。

    セキュリティリスクの種類によっては、チャットボットの導入により業務効率化や生産性向上を図っても、その恩恵を簡単に覆すほどのダメージを受けてしまいます。

    このようなセキュリティリスクは企業活動を行ううえで無視できないため、その重要性について改めて認識しておきましょう。

    チャットボットのセキュリティを強化する方法

    チャットボットのセキュリティを強化する方法

    ここでは、チャットボットのセキュリティを強化する具体的な方法について解説します。セキュリティ対策を検討している方は、どのような方法があるのか把握しておきましょう。

    IPアクセス制限をかける

    チャットボットのセキュリティ対策の基本として実施しておきたい対策が、IPアドレスへのアクセス制限です。チャットボットを利用する社員のIPアドレスのみにアクセス許可を与え、それ以外のIPアドレスにはアクセス許可を与えないことで、不要なアクセスを遮断して不正ログイン・不正アクセス・情報漏洩といった被害に遭う可能性を低減することが可能となります。

    チャットボットへIPアドレスのアクセス制限をかけるには、チャットボットに搭載されているIPアドレスのアクセス制限機能を活用する方法と、チャットボットを設置したサイト(ページ)へのIPアドレスを制限する方法の2種類があります。

    利用時に認証をかける(ログインさせる)

    IPアドレスの制限に加えて、更に強固なセキュリティ対策を施したい場合は、チャットボットの利用時に認証をかけるという方法も効果的です。

    代表的な認証としては、Basic認証が挙げられます。チャットボットを設置した社内ポータルサイト等にBasic認証をかけ、利用者にID・Passの入力によるログインを求めることで、チャットボットを含むページ全体に利用制限をかけることが可能です。IPアドレスのアクセス制限と併用することで、第三者による不正アクセス・不正利用をシャットアウトしてセキュリティ対策を強化することができます。

    一方、チャットボットの利用時にログインを求める方法をとることもできます。この場合、チャットボットを開くと画面上にログイン画面が表示される、といった動作イメージとなります。ページのアクセスは制限せず、チャットボットには制限をかけたいというケースで活用できます。

    セキュリティ対策が万全なチャットボットを選ぶポイント

    セキュリティ対応したチャットボットを選ぶことは非常に重要ですが、製品を選ぶ際には押さえておくべきポイントがあります。

    以下に解説していますので、ぜひご参考下さい。

    セキュリティリスクをベンダーが理解しているか確認する

    セキュリティ対策が施されたチャットボットを選ぶ際には、まずはベンダーがチャットボットのセキュリティリスクに対して理解しているかを確認することが重要です。

    セキュリティリスクに対してどの程度重視しているかは、実際のところベンダーによって大きな違いがあります。機能や性能を重視しているベンダーもあれば、導入企業のセキュリティ対策まで考慮して製品の提供やサポートを提供しているベンダーもあります。

    まずは問い合わせを行い、担当者にセキュリティ対策やセキュリティリスクについて細かく話し込んでみましょう。セールス重視でチャットボットのPRばかり行ってくるベンダーや、セキュリティに関する質問に対して明確な回答を行ってくれないベンダーには注意が必要です。

    会話の内容からベンダーのセキュリティ意識やリテラシーの判断を行い、フロントとなる担当者までセキュリティの重要性が浸透しているベンダーを選ぶようにしましょう。

    セキュリティ機能を確認する

    セキュリティ対策が施されたチャットボットを選ぶには、ツールに実装されているセキュリティ関連の機能を確認することが重要です。十分なセキュリティを確保するには、少なくとも以下のような機能が搭載されている製品を選ぶことが重要なポイントとなります。

    • 通信内容・保存データが暗号化されている
    • IPアドレスによるアクセス制限を行う機能が搭載されている
    • ベンダー側でサイバー攻撃や脆弱性への対策が行われている
    • ベンダー側が堅牢なサーバー・データベースを利用している
    • 専門の技術者によるサーバー監視・システム監視が行われている
    • 定期的にセキュリティテストを実施している

    セキュリティ関連の認証を取得しており、厳格かつ明確なセキュリティポリシーを定めているベンダーであれば尚良いでしょう。

    ベンダーサイトをくまなくチェックして、セキュリティに関する情報を精査しておくことをおすすめします。

    サポート体制を確認する

    セキュリティ対策に優れたチャットボットを選ぶ際には、ベンダーのサポート体制も確認しておく必要があります。

    安全な環境でチャットボットを利用したいのであれば、ベンダーのサポート対応範囲にセキュリティに関する内容が入っていることや、万が一インシデントが発生した際に速やかに対応してくれることが重要です。ツールの活用方法や運用方法しかサポートを行っていないベンダーは避けるべきでしょう。

    チャットボットに発生したセキュリティリスクは、ツールの設計や仕様を理解しているベンダーしか対応できないケースもあるため、サポート体制については厳しくチェックを入れておきましょう。

    大手企業での導入実績を確認する

    セキュリティ性に優れたチャットボットを選ぶ際には、大手企業での導入実績がある製品を選ぶことも重要です。

    理由としては、大手企業は一般的な企業以上に法令・コンプライアンスを遵守した経営を行う必要があるため、厳格なセキュリティポリシーを定めているためです。大手企業への導入実績のあるチャットボットであれば、各企業が定めたセキュリティポリシーに準拠した優れたセキュリティ対策が施されている可能性が高いと判断できるため、製品選びの際の大きな指針となります。

    大手企業にも導入されている製品のピックアップを行い、その中から自社に適した製品を選ぶだけでも、セキュリティを重視したチャットボット選びで大きく外すことはまずあり得ません。

    セキュリティ対応したチャットボットなら「チャットディーラーAI」

    チャットディーラーAI

    セキュリティ対策が施されたチャットボット製品をお探しの方は、株式会社ラクスが提供する社内用AIチャットボットツール「チャットディーラーAI」がおすすめです。

    チャットディーラーAIには以下のような特徴があります。

    • 総務・経理・人事・労務・情シス等社内のあらゆる部署での利用・横断的な利用が可能
    • 豊富なテンプレートと学習済みAIを活用して短期間で手軽に導入することが可能
    • 操作性に優れており誰もが扱いやすい
    • 問い合わせ管理機能が充実しており、有人対応との併用も可能

    さらに、セキュリティ関連の対策も万全です。

    • IPアドレス制限機能・認証機能によりセキュリティを強化できる
    • 万が一の故障などに備えて、ネットワーク回線、電源、Webサーバーなどを冗長化
    • 認証機能を設定してもSSO(シングルサインオン)によるスムーズなログインが可能

    このほかサポート体制も充実しており、導入・運用に関する相談はもちろん、セキュリティに関する内容も対応可能です。

    初心者から上級者まであらゆる方におすすめの製品であるため、安全な環境でチャットボットを運用したい方は、ぜひチャットディーラーAIをご検討下さい。

    チャットディーラーAIの詳細はこちら

    まとめ

    チャットボットのセキュリティ対策ならびにセキュリティ性に優れた製品の選び方について解説してきました。

    社内問い合わせ対応やナレッジマネジメントにチャットボットを活用する場合は、顧客情報・社員情報といった個人情報や社外秘の機密情報を入力するケースも多くあります。ツールの機能性や利便性ばかりが注目されがちですが、外部に漏洩してはならない重要な情報を取り扱うため、不要なリスクを避けるためにもセキュリティ対策は万全に行っておくことが重要です。

    これからセキュリティ対策に優れたチャットボットを選びたい方や、チャットボットの運用に対してセキュリティ対策を講じたい方は、ぜひ当記事を参考にしてチャットボットを安全に利用できる環境を検討してみて下さい。

    • 執筆者:ボットマガジン編集部
    • この記事を書いた人

      ボットマガジン編集部

      ボットマガジン編集部です!チャットボットについて、タイムリーでお役立ちな情報をお届けします。

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